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| d駄文 |
1
そう、どういう訳か翔子の顔が随分赤い。
まるで風邪を引いているかのようだ。
外が雨だったので、寒くて風邪を引いたのかもしれない。
「……うん、大丈夫」
呟く声は少々普段の彼女のものとは違う。
無理だけはしないでほしいものだ、と総司は思う。
「……考え方そのものが違うのかなぁ〜」
翔子がぼそりと画面をみて呟いたが、総司はその意味がよくわからない。
「どういう意味?」
翔子の方は振り向かず、キーを叩きながら問い掛ける。
「うん。その、情報とか、証拠を集めようとするんじゃなくて、自分達自身を探すんじゃないのかなぁ〜」
総司の手が止まり、翔子を顧みる。
「自分達自身?」
翔子は頷き、
「私達がこの世界に足を踏み入れた理由って、時間が止まればいいなぁ〜って思って、その想いに妖精が答えたからなんだよね?」
「先輩の話から推察すればね」
総司の答えを聞いてから再び話し始める。
「だったら、その人の願いを叶えなければいけないんじゃないのかな?」
翔子の案を聞くと総司は眉間にしわを寄せて、
「その可能性は在り得るな。でも、だとしたらとても厄介だぞ」
腕を組み、考え込むように椅子に体重をかける。
ぎい、と鳴る椅子はまるで総司の深刻さを代弁しているようだ。
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