未来のために3

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    「さて、これからどうするんだ?」 淳司はブランコから立ち上がると、そう切り出した。 揺れるブランコと違い、その表情に迷いはない。 「今日はもうどうしようも出来ないでしょうね。時間もないし、なによりこれだけ濡れちゃったら風邪引くわ」 馬鹿は引かないでしょうけど、と伝家の宝刀、毒舌を抜く。 「……本当にお前は可愛げがねえ」 「あんたが私に可愛げだなんて求めている訳?」 からかうように亜季は不敵に微笑む。 「……そうだな。お前が可愛らしかったら背筋が凍る」 淳司も毒で応酬する。 彼女の様子からすればもう大丈夫だろうという判断の証。 「……でもマジで時間がねえかもしれねえぞ?」 少しばかり焦ったように淳司が言うと、 「……確かにそうね」 だが声に自分の不甲斐なさを蔑むようなものは含まれていない。彼女の切り替えの早さはやはり相当なものだ。 「でも焦っても仕方ないわ……まず、このびしょ濡れの衣服を着替えましょう。風邪を引いて行動出来ないなんて馬鹿を通り越して愚か者だからね」 淳司も頷き、互いの自宅に向かって歩き出した。 「……う〜ん……」 インターネットで検索している『妖精』についてコンピューターの画面を睨みながら総司は唸る。 全くといっていい程出てこないのだ。 一応最初は『妖精』で検索してみた。相当な数が出て来たが、参考になりそうなものはない。見る物全てが作り話に見える。  (……そう言われてみれば本物と贋物の情報、どうやって見分ければいいんだろう?)  はっきり言って手段がないように思われる。  なのに、どうやって黒霧史記は情報の真贋の区別をつけたのか。  (あるいは、嘘か本当か全く考慮しないで情報を集めたのかな?) だとすれば、間違った情報が与えられているかもしれない。これは確認しておくべき事柄であろう。 「なにかあった、総司君?」  「駄目。お手上げ状態」  それでも総司はキーを動かして丁寧に一つずつ調べ上げていく。  翔子も画面を覗き込む。  ずらずらと文字の羅列が書かれているが、どれがどのような情報を与えてくれるのか全く分からない。  「翔子ちゃん、それより具合、大丈夫?」

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