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| d駄文 |
1
「……どうしたの、あんた?」
「……いや、悪い……なんか馬鹿馬鹿しくてよ」
くっくっく、と彼はまだ笑っている。
「何が馬鹿馬鹿しいのよ?」
亜季の語気が少々荒くなっている。ムッとしている証拠だ。
「だってよ……お前、口でどうのこうの言ってもようは、俺の純粋さ、単純さ、馬鹿さ加減に憧れてたんだろ?」
図星をさされて亜季は黙り込む。
「だってのに……俺はお前の聡明さが滅茶苦茶妬ましかったんだぞ!これが笑わずにいられるかよ!」
そう言って再度淳司は雨空に向かって笑い出す。
雨音を突き破ろうとするように淳司は笑い続ける。
「……淳司が……私を妬んでた?」
おう、と淳司は答える。
「そりゃそうだろ。口喧嘩しても百戦百敗。テストやっても補修の連チャン……周りからは頭の回転が悪いだの、馬鹿だの間抜けだの言われてよ……」
彼は雨の中喋り続ける。
「それに対してご近所の幼馴染は聡明、容姿端麗ときたもんだ。それこそドラマの登場人物のような奴だろ、お前?刺激的な非日常を望んでいた俺からすれば、そんな超人じみたお前を妬むなって言う方がおかしいぞ!」
亜季に顔を向け、不敵な表情で淳司は叫ぶ。
そして、彼は笑いを収めて喋り始めた。
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