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| d駄文 |
1
雨は、降る。
ざあざあと、水滴はアスファルトを叩いている。
その様は罪人を責めるかのようだ。
……残酷なまでに、いつまでも……
永久とも思える時間を。
…………
この雨に、終わりはないのか。
この雨は、いつまで降るのか。
「傘、差さねえのか?」
亜季は傘を持っているにも関わらず傘を差そうとはしなかった。
返事はない。さっきから俯いたままだ。
淳司も差していた傘を閉じる。これには亜季が怪訝な表情で、
「……どうして傘を閉じるの?」
あれから初めて言葉を喋った。
「雨に濡れるのもいいんじゃねえの?お前だって雨に打たれたい気分なんだろ?」
曇り空を見上げながら淳司は呟く。
昔は亜季と二人でこうしてよく雨の中を走り回ったものだ。
どろどろになって帰ると必ず両親に怒られたのだが。
こりもせずに子どもの頃の二人は雨が降りしきる外に遊びに出たのだ。
「そうだよな。昔は俺もお前も雨に打たれながら遊び回ってたんだな」
「……変わってしまった……ってことね」
亜季は自虐的に微笑み浮かべる。
「……そうだな……お前は変わった」
傷口に塩を塗りこむような一言。「……でも、変わらない奴なんて、いないんじゃねえの?俺だって変わってるぜ」
雨はますます強くなっているにも関わらず、淳司の声はよく通った。
彼の学生服は亜季同様すでにびしょ濡れだ。
それは、二人の心を象徴しているかのように、重く、冷たい。
「誰だって変わっていくんだ……変わらない奴なんているのかよ?」
それでも、淳司は本心からの言葉を言う。
偽りの慰めを言ったところで聡明な亜季には看破されてしまう。そう考えた淳司は自分の嘘偽りの無い本心を伝えるべきだと考えた。
結果、彼女が更に傷つくかもしれないが。
(……俺は、あいつの強さを信じる)
信じなければ、前に進む事すら出来ないのだ
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