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| d駄文 |
1
この矛盾を抜け出す為には、どうしても結束力の他に、亜季の知力が必須なものになってくるだろう。
そして、そんな損得勘定抜きで、淳司はうな垂れるこの幼馴染をどうにかしてやりたかった。
しかし、名案が浮かばない。
時間だけが流れていく。
最悪の場合、時間はあと一日と半分しかない。
(……時間がない……こうなったら、一か八かだ!)
「悪い。俺、あいつを連れて帰るわ」
淳司はそう言うと亜季の前に立つ。
亜季はぼう、と淳司を見ている。
三人は淳司にまかせようと思ったのか、無言で彼を見守っている。
二人は鞄を背負い、傘を持ち、部室を静かに出て行った。
がら、と開かれた扉は力無く閉じられる。
それを見送ったあとで、
「……僕達は、僕達に出来ることをしよう」
総司は呟くとレインコートを羽織る。
「そうネ。無駄かもしれないけど、やれることはやってみよウ。ボク、ブラックさんにアドバイスもらいにいってみるネ」
ジャックも鞄等を持って帰り支度をし、その脚で図書室に向かう。
ばたばたと駆け出す大きな足音が部室まで響いてくる。
「翔子ちゃん、ちょっと手伝ってくれない?インターネットでこの事を調べてみようと思うんだ」
「うん。私に出来る事だったら」
翔子は快諾し、部室の戸を閉めて、不安そうに総司に問う。
「でも、亜季ちゃん……大丈夫かな?」
この問い掛けに、
「……彼女は強い人だ……そして、真島君もね」
信じよう、と総司は自らに言い聞かせるように翔子に言った。
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